美味しく食べること

 

「お誕生日とは与える日である」

そう教えて下さった師のお誕生日は、7月25日でした。

増え続けている日本の生徒達に、

師は、自らお誕生日プレゼントを用意し、

生徒一人一人にお誕生日までに届けて下さいました。

(一体どれほどの数なのだろうか、と少し気が遠くなります。)

 

そんなこと、できたらいいな、なんて思うことは簡単だけれど、

思うのと、それを実行しやり遂げるとの間には大きな違いがあります。

容易いことではないだろう。

それでも、それをニコニコしながら、

やりたくてしているんだという師の笑顔が目に浮かびます。

 

 

マスター・スダカーが

今年生徒に届けて下さったのは

ポストカードとエプロンでした。

 

 

ポストカードには、

「Dhegamey Devaalayam」

「肉体は神殿である」

というヨガのスートラが記されていました。

 

「料理をワクワクとした気持ちで作りなさい」

そして「食事を楽しみなさい」と

師は折に触れて私たちに伝えて下さいます。

 

肉体が神殿であるのなら

その神殿を支えるエネルギー源となる食事もまた

とても大切な行為であると言えます。

 

 

どんなふうに食事をするのか

それによって

神殿に流れるエネルギーが変わっていくのです。

 

 

神殿に流れるエネルギーが良いもので満たされているのなら

肉体のコンディションは整っていく。

ヨガでは、そのように考えるので、

口にするもの、栄養源となる食事の内容だけでなく、その食べ方をも大切にします。

有機野菜、オーガニックフード、健康食品など

とかく何を食べるかだけに目が行きがちな現代人ですが

「食事を楽しむ」

そんな基本的なことを見失いがちなのもまた現代人の特徴でしょう。

 

旬のものを家族揃って美味しく味わう

そんな数十年前に普通にあった光景は

今、スマホの登場や農作物の作られ方や流通の変化、

ライフスタイルの変化など社会的な変化の中で

急速に失われつつあります。

 

 

楽しく料理して

食事を仲間や家族と味わう

そんな当たり前のことの大切さを

ヨガの師は声を大にして伝えて下さいます。

 

 

それがヨガと関係あるのですか?

と聞かれるなら

それこそがヨガです。

 

 

美味しく食べて

しっかり排泄し

よく眠れること

そして、より良く生きること

 

ヨガはこのためにあると行っても過言ではありません。

哲学、アサナ、呼吸法、瞑想

部分だけに目を奪われることなく

ヨガということの本質を今一度再確認させて下さった

師のお誕生日でした。

 



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