3ヶ月連続ヨガセラピー講座ヨガセラピー2021@HOME 

6月24日、3ヶ月連続の講座の2回目が終わりました。

 

“セラピー”というこの言葉、あなたは、この単語の意味をどう定義するでしょうか?

                           


お医者さんだったり、セラピストだったり、ヨガの先生だったり、そんな自分ではない他の誰かに癒してもらうこと、治してもらうこと、をイメージするでしょうか。

それとも、自分の持つ自然治癒力を信じ、自分の行動をより良いものへと変えていくことで、正常な心身の働きを取り戻していく、そんな様子を思い浮かべるでしょうか。


ヨガではまず、大前提として、「自分を助けられるのは、自分自身でしかない」と考えます。そして自分を助けるその具体的な方法について、様々な方向から説いています。

最終的に、自分を助けることができるのは自分以外にはいないのです。

 

助けて欲しい、助けたいと思うのは、そこに何らかの痛みがある状態の時でしょう。今回のヨガセラピー講座では、そこにある痛みとの向き合い方について、指南していただきました。

 

痛みがある時、私たちはそれを一刻も早く消し去ることを願い、そこだけに向かって行動してしまいがちですが、その時大切なのは、“痛みとの付き合い方”なのです。痛みをどう受け止めて、その先どう対応するのか、そこがキーポイントなのだ、ということを再認識する講座となりました。

 

大病を患った、交通事故にあった、子供がトラブルに巻き込まれた、離婚した、仕事を失ったetc.…私たちは人生において、様々な痛みと遭遇します。そんな時、なんで私ばかり…、なんでこんなことに…、あの人さえいなければ…と、嘆き悲しみ、場合によっては深い悲しみに包まれ身動きが取れなくなってしまいます。

ですが、マスター・スダカーはこうおっしゃいます。「そんな痛みに見舞われているなら、それはとても良いサインなのだ、喜びなさい」と。ここだけ聞いたら、どうかしていると思われるかもしれませんが、ヨガでは、その痛みが起きているのには原因があり、それを見つめ、それを引き起こした過ちを自分で正すことでしか、本当の治癒にはならないのだ、と考えます。

痛み止めを用いて痛み感じなくなったとしても、それは一時的なものにすぎません。その痛みの根源と向き合い、それを取り除くこと、一見、周り道のように見えるけれど、それが1番の確実な道なのだと、ヨガは説いています。

 

痛みがある時というのは、自分自身が次のステージへと上がるための機会をもらったようなものであって、言い換えればチャンスでもあるのです。そうであるならば、それに怯んでいる場合ではなく、それを突破することに私たちは頭と時間を使わなくてはなりません。そこに気づきを持って対処するのなら、大いなる力は一つ前へと自分自身を進めてくれるのです。

 

そんな内面の進化なくして、肉体レベルだけで痛みを捉え、痛みから一瞬解放されたとしても、またその痛みはかたちを変えてやって来ます。

私たちは、思考や感情、知性、社会性が不健康な状態にあることに対しての警戒感が薄く、目に見える不快なものは懸命に排除しようとしますが、目に見えない恐怖やネガティブな気持ち、思考に対しての気づきが欠けているのが現状です。

 

痛みがそこにあるということを受け入れ、そこから自分が何をするのか、それは痛みがあるからこそ、向き合えることです。痛みを歓迎しなさい、そしてそこから気づきを得て成長するのなら、その先には快適さしかないはず、そんな力強く温かいメッセージを与えて頂く時間となりました。

 

もちろん、そこはマスター・スダカーの講座ですから、長年悩んでいた腰痛や、整体、病院、他では改善しなかった体の痛みを改善させる、そんな練習法もいくつか授けて下さいました。

 

「痛みとは忌み嫌うものではなく、それは良いサインなんだ」と

何度も聞いてきた言葉を更に深く感じる時間と、なりました。

 

 

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