Vision of Yoga京都2023パート2 10月東京
時間も疲れも感じないままに
アサナの練習に夢中になった4日目から一転
苦くて痛い、東京での最終日を迎えていました。
5日間の中で
マスター・スダカーは、何度も、
「責任を全うしなさい。
自分の肩にそれを乗せなさい」
とおっしゃっていました。
3日目、トゥンバイチームが
東京会場に一緒に参加した日には
ペアワークという実践を通して
責任は、自分で全うするものであり、
それを全うせず
自分がするべきことをしないとき
または出来ないとき
周囲の人に負担がいき
周りも崩れていくのだということを
身をもって体験した。
私が弱いと
周りにも負担がかかる。
私が崩れるなら
周囲も崩れる。
私が安定しているなら
誰かの安定も守れる。
私が強ければ
力になる。
無我夢中で耐えた数分間のワークは
肉体にも内面にも大きな気づきを与えてくれました。
それでも、最終日のクラスが始まろうとする時
そのことは起きました。
私たちの気づきのなさから
クラスは中断することとなりました。
マスター・スダカーはおっしゃっていました。
「これが皆の日常なのだろう」と。
師の前にやってきた時だけつくろって
どんなに頑張って気づきをフルにしたとて
いつもしていることがそこに現れるだけ、だ。
あれが出来ない
これがうまくいかない、と言う。
それはその瞬間に問題があるんじゃない。
そこに至るまでの何かが間違っているからこそ
そうなるのだ、と。
もし、
この会場が東京ではなく
自分の地域の会場で
自分がホストとして
そこに居たのなら
状況は違ったのだろうか?
もっと気を配っていたのだろうか?
と、自分の中で問いかけました。
でも、それは裏を返せば
その場のセッティングは
係の人がやってくれているものだろう、と
無意識に思っている、と言うことでもあります。
いつもそうだったのかもしれません。
これはあなたの仕事で
私の仕事ではない、と
無意識に思っていたのでしょう。
自分の責任だと感じたくない。
そんな思いがあるのでしょう。
だから、成長していないのです。
見いるようで
見ていない。
自分の目に映ることしか
見えていない。
そして、学びとは
そこに行けば
得られるものだと思っていたのでしょう。
よくマスター・スダカーは仰ります。
「そこにあるのが当たり前と
敬意や感謝の気持ちを持たないものは
自分のところには居付かない。
それはやがて自分のところから去っていく」と。
そしてまた、こうも仰いました。
敬意の気持ちを持っていない、のではないことはわかる。
でも、君たちはそれを成長させることを怠ってきた。
敬意の表し方を知らないのだ、と。
本当にそうだな、と
うなだれる思いで聞きました。
私自身の弱点でもあります。
Vision of Yoga の学びは、
机上の学びではありません。
師から学ぶことは
些細なところにこそ、あります。
見逃してしまいそうなところこそに
自分の成長できないところがいっぱいあります。
外側のものだけを追いかけて
自分の目につくことだけに意識も向けてきた結果が
今の自分。
まだまだ成熟した人間だとは言い難いようなところが
いっぱいあります。
それが日常での苦しみの原因になっている。
自分を成長させていくこと
自分にないものを増やしていくこと
それは年齢を重ねた分だけ増えていく
それほど、軽やかには行きません。
でも、成長したい
変わりたい
より豊かな人間になりたい
そして自分の生きる社会が
より良くなっていくように、と
思いは溢れます。
自分の思いはあっても
それを正しく時間内に最大限の力で作っていかなくては
思いは虚しく終わってしまうのだということを
痛感する Re Vision of yoga パート2の最終日になりました。
そして、このような苦い最終日の始まりにはなったけれども
師と一対一でお話しできる貴重な時間を
その後で頂くことができました。
その順番を待っている時
ちょうど目の前に
1歳にも満たない
赤ちゃんを連れて参加している仲間が
そばにいました。
赤ちゃんは、ハイハイしながら
ママを懸命に追いかけていました。
人は他にも沢山居たけれども
赤ちゃんの目は、ママだけを必死に追いかけていました。
その光景を見て、
私たち指導者は、”ママ”なのだ、と思いました。
追いかけている子供は、ママを目指し
ママを盲目にも追いかける。
だから、ママが進む方向を間違えるなら
それを追いかける子供も間違えた方に進む。
“ママ”である私は
正しい方向へと進んでいるだろうか?
“ママ”である自覚を
しかと持っているだろうか?
“ママ”である責任を
果たしているだろうか?
そんなことを
ママと赤ちゃんは
私に問いているようでした。
11月1日からは
20日間の最後のパートの5日間が
京都で始まります。
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