感謝すること
——ヴィジョンオブヨガ継続学習
ある継続学習で、
「感謝」についてお話ししてくださったことがあります。
ワニの日常を例に挙げて。
ワニの大きく開けた口の中で、
小鳥が歯に挟まっている食べ物をつついているシーンは、
TV番組などで誰もが目にしたことがあることでしょう。
凶暴な肉食のワニが、
口の中に入ってきた鳥を食べることなく、
あんぐりと口を開けて鳥に身を任せている姿は、
なんとも不思議な光景です。
マスター・スダカーによると、
ワニはどんなにお腹を空かせていても、
絶対に鳥を食べないのだそうです。
なぜなら、鳥に「感謝」しているから。
もし、本性に逆らえず食べてしまったとしたら、
鳥はもう歯をきれいにしてくれなくなる。
そんなことが起きたら、
もう元に戻ることはできません。
そして、鳥もワニに感謝しているのだそうです。
「感謝」という言葉を、
私たちは簡単に口にします。
しかし、ヨガが言う感謝は
まったく違った意味合いかもしれません。
それは、相手に「敬意を持つ」ことなのだと言います。
ヨガで言う感謝とは、
何かをしてくれた。
何かをしてくれない。
このどちらにも感謝する、ということなのだそうです。
しかし私たちは、
「感謝しているよ、でも……」
こんな風に、
いかに簡単に「感謝」を口にしているのかということに
改めて気づかされます。
ワニは鳥に感謝しているから、
絶対に食べない。
鳥もワニが絶対に食べない、と知っているから、
口の中を怖がることなく平気でつついている。
お互いに敬意を持っていることがわかります。
感謝と敬意は、
切り離せないものなのですね。
そして、
敬意というものは、
すぐに持つことのできるものではなく、
持つことを学ぶのだと
マスター・スダカーは仰います。
まずは自分自身に対して敬意を持つこと。
身近な家族に対しても
敬意を持つということ。
ヨガを学ぶことを通して、
敬意を培っていきたい。
そう感じた、
継続学習での学びの一コマでした。
